「税務調査では、お土産を用意しておく必要がある。」
そんな都市伝説がまことしやかに語られていおり、実際にYahoo・Googleで「税務調査 お土産」と検索される方も多くいらっしゃるようです。
そこで今回は、税務調査で「お土産が必要なのか、お土産なしでも良いのか」その辺りの真相をコラム的にまとめていきたいと思います。
税務調査の「お土産」とは?
ここで言うお土産とは、遠いところわざわざ足を運んでいただいた税務調査官に渡す”お茶菓子”ではなく、帳簿上の軽度な誤りを指します。
これは、税務調査官は、時間をかけて調査に来ているわけだから、何か成果を上げないと帰りづらい。
だから、「わざと帳簿に分かりやすい誤りを記述して、税務調査官に”手柄”を渡して、さっさとお引取り願おう」という考えから行われるものです。
税務調査のお土産は必要なし!むしろ逆効果
先に結論を言っておくと、今の時代、税務調査官に「お土産」を用意しておく必要は一切ありません。
また、税務調査官に指摘されたことを事実ではないにも関わらず、”税務調査を早く終わらせる目的”で安易に受け入れる必要もありません。
むしろ、お土産を用意すると、逆効果になる可能性が高いです。
理由としては、お土産を用意することで
- 「もっと大きな誤りがないか」疑念を抱かせ、より厳密に調べられる
- 「調査すれば何か出てくる」という履歴が残り、税務調査が入りやすくなる
可能性があるからです。
仮に税務調査で何も見つからなかったとしても、その調査は申告是認(修正すべき点がない)として、調査がすんなりと終わるだけです。
お土産より「正しい帳簿作成」を心がけよう
今回、ここで解説したとおり、巷で語られているような「お土産」は一切必要ありません。
それより、常日頃から正しい帳簿作成を心がけ、税務調査で「あなたの申告は正しい」と申告是認をもらえる努力をしましょう。
大切なのは「この会社は経理がきっちりしているので、調査を継続しても何も見つからなさそうだ」と税務署に”良い印象”を与えることです。
もちろん、ガチガチに帳簿を作成する必要はなく、認められた節税対策は積極的に行うべきです。
この辺りは、税務の専門家である税理士と相談しながら、取り掛かることをおすすめします。
弊社でも合法的に税金の負担を減らす”節税対策”の無料相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
尾鼻 純
営業で多様なお客様と接する機会も多いですが、税金のことはもちろんのこと、あらゆる人脈を駆使してプライベートも含めたどのような相談にものれるよう心掛けております。これまで様々な困難な税務調査をクリアしてきました。税務署とは社長が納得されるまで徹底的に交渉させていただきます。
※本記事は、芦屋会計事務所 編集部によって企画・執筆を行いました。
※記事の執筆には細心の注意を払っておりますが、誤植等がある場合がございます。なお、執筆時から税法の改正等がある場合がございますので、最新の税法については顧問税理士等にご確認ください。