消費税

消費税込みから税抜き価格の計算方法は?10パーセントを簡単に求める方法

消費税込み(内税)で15,000円の買い物をした。

でも、税抜き計算方法ってどうやってすれば良いのだろう?

今回は、消費税込みから税抜き価格の計算方法を分かりやすく解説していきます。

消費税込みから税抜き価格の計算方法

さっそく、消費税込みから税抜き計算方法を見ていきましょう。

消費税率8%の場合(軽減税率)

2019年10月から導入された軽減税率の対象商品・品目を購入した場合は、次の計算方法で税抜き価格を求めることが可能です。

税抜き価格 = 税込み価格 ÷ 1.08

上記の方法以外にも

  • 税込み価格 × 0.926

でも税抜き価格を求めることが可能です。

消費税率10%の場合(標準税率)

標準税率が適用される商品を購入した場合は、次の計算方法となります。

税抜き価格 = 税込み価格 ÷ 1.1

上記の方法以外にも

  • 税込み価格 × 0.909

でも税抜き価格を求めることが可能です。

消費税込みから税抜き価格の計算シミュレーション

ここからは、上記の計算方法を用いて消費税込みから税抜き価格を求めていきます。

15,000円の消費税抜き

消費税込みで15,000円の商品の場合、税抜き価格は次のように求めることが可能です。

消費税率8%の場合(軽減税率)

税抜き価格 = 税込み価格 ÷ 1.08 = 15,000円 ÷ 1.08 = 13,888.889円

同様に

  • 税込み価格 × 0.926 = 15,000円 × 0.926 = 13,890円

でも税抜き価格を求めることが可能です。

消費税率10%の場合(標準税率)

税抜き価格 = 税込み価格 ÷ 1.1 = 15,000円 ÷ 1.1 = 13,636.364円

同様に

  • 税込み価格 × 0.909 = 15,000円 × 0.909 = 13,635円

でも税抜き価格を求めることが可能です。

消費税込みから税抜き価格の計算結果の一覧表

ここからは、商品価格(消費税込み)ごとに税抜き価格を一覧表でまとめてみました。

消費税込みから税抜き価格の計算結果の一覧表
商品価格 税抜き価格(8%) 税抜き価格(10%)
1,000円 926円 910円
2,000円 1,852円 1,819円
3,000円 2,778円 2,728円
4,000円 3,704円 3,637円
5,000円 4,630円 4,546円
6,000円 5,556円 5,455円
7,000円 6,482円 6,364円
8,000円 7,408円 7,273円
9,000円 8,334円 8,182円
10,000円 9,260円 9,091円
20,000円 18,519円 18,182円
30,000円 27,778円 27,273円
40,000円 37,038円 36,364円
50,000円 46,297円 45,455円

※小数点以下の端数は切り捨てで計算しています。

芦屋会計
その他、スーパーマーケットなどの安売り店で見かけることの多い2,980円の税抜き価格は、

  • 消費税率8%で2,760円
  • 消費税率10で2,710円

となります。

消費税の計算における小数点以下の端数処理

消費税の計算をした場合、小数点以下の端数が発生するケースが多いです。

例えば、計算結果が5500.5円になった場合は、

  • 四捨五入で5501円
  • 切り捨てで5500円
  • 切り上げで5501円

と処理方法によって金額が若干変わってくることになります。

さて、消費税の計算における1円未満の端数処理については、法的ルールはありません。

どのように端数処理をするかは各々の事業者の判断に委ねられており、都合の良い処理方法を選ぶことも可能。

ただし、事業間の取引については、端数処理方法の違いによって計算が1円単位でずれることもあるので注意が必要となります。

消費税の小数点以下の端数処理(四捨五入、切り捨て、切り上げ)を解説

芦屋会計
税抜き計算をエクセルで行っている場合は、

  • ROUND関数で四捨五入
  • ROUNDDOWN関数で切り捨て
  • ROUNDUP関数で切り上げ

ができます。

最後に

今回は、消費税込みから税抜き価格の計算方法について解説しました。

計算方法は、

  • 消費税率8%の場合:税抜き価格 = 税込み価格 ÷ 1.08
  • 消費税率10%の場合:税抜き価格 = 税込み価格 ÷ 1.1

となります。

一度覚えてしまえば、スマートフォン(iPhone、Android)の電卓アプリなどでも簡単に計算ができます。

また、消費税の計算によって生じた小数点以下の端数処理については事業者の判断によって自由に決めることが可能です。

小売店(スーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニなど)では、消費税の小数点の端数を切り捨てるケースが多くなっています。

芦屋会計
インボイス制度の導入により消費税の端数処理は「1つのインボイスにつき税率ごとに1回のみ」と定められています。

商品ごとの消費税の端数処理はできないので注意しましょう。

※本記事は、芦屋会計事務所 編集部によって企画・執筆を行いました。
※記事の執筆には細心の注意を払っておりますが、誤植等がある場合がございます。なお、執筆時から税法の改正等がある場合がございますので、最新の税法については顧問税理士等にご確認ください。

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