税務調査

税務調査の実施時期はいつ?9〜12月が多い

誰もが嫌がる”税務調査”

以前に

税務調査が入る確率は?法人と個人事業主、業種を比較

税務調査が入る確率は”3.1%”と紹介しましたが、その中でも多い時期はいつでしょうか?

この記事では、税務調査がよく行われる時期について解説していきます。

税務調査は9~12月が多い

先に結論を言うと、税務調査は1年の中でも9~12月の秋ごろが多いとされています。

なぜなら、

  • 税務署の人事異動が7月

にあるからです。

理由は後ほど詳しく見ていきたいと思います。

とりあえずは、9~12月に税務調査が多いことを頭に入れておきましょう。

芦屋会計
税務署では、企業との癒着を防ぐために”3年に1度”異動があります。

つまり、この時期に税務署内の人員が”1/3″入れ替わるということ。かなり高い割合ですね。

税務調査の時期による違い

税務署では、人事異動が7月に行われるため、7月1日~翌年6月30日までが1つのサイクルとなります。

ここからは、それぞれの期間ごとの税務調査の特徴を見ていきましょう。

【7~8月】税務調査先の選定

人事異動の直後である7月上旬は、6月頃までに提出された申告内容をもとに調査先の選定が行われます。

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7月下旬から税務調査が徐々に行われることになります。

【9~12月】本格的な税務調査

9~12月は、

  • 調査先の選定
  • 人事異動での職務整理
  • 決算書の処理

などが終わり、本格的な税務調査(実地調査)がはじまる時期となります。

この時期は、ある程度大きな会社も税務調査に入られる可能性は大いにあります。

また、赤字でも税務調査に入られる可能性があるため、心の準備をしておきましょう。

税務調査って赤字決算の法人・個人事業主にも来るの?

この税務調査の「最盛期」は、年末調整などで忙しくなる年末で続くことになります。

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よく税務調査は「秋ごろに多い」と言われますが、こういった事情によるものなのですね!

【1~3月】税務調査はほぼゼロ

1~3月になると、

  • 個人の確定申告
  • 所得税等の確定申告
  • 消費税の申告

などで税務署の職員も多忙になります。税務調査どころではありません。

特に個人の方には「確定申告書の書き方が分からない」という人も多く、担当部門を超えて職員総出で手取り足取り教えていくことになります。

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この時期は、税理士も繁忙期を迎えるため、日程等の調整も難しく、よっぽどのことがない限り税務調査は行われません。

【4~6月】税務調査の再開

忙しかった個人の確定申告などが終わり、やっと通常の税務調査に戻ることができます。

ただ、7月に人事異動があるので、6月下旬には税務調査に決着をつけなければなりません。

そのため、短期間で税務調査が済む小規模な個人事業主や法人を中心に調査をする傾向があります。

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税務調査官もできるだけ早く終わらせたいと考えているので、できるだけ短期間で終わらせるように対応すればいいでしょう。
相続税の税務調査について

相続税の税務調査については、申告をしてから1~2年目の8~11月が多くなっています。

税務調査率については、電話などの簡単な調査も合わせると17~20%と非常に高く、税務署は5年に遡って調査が可能です。

会社を子どもや従業員などに事業継承する場合は、税務調査が入ると考えて追徴課税の対象にならないように納税することをおすすめします。

税務調査には事前連絡がある

通常、税務調査が行われる場合は、税務署から2週間前ぐらいに事前連絡があります。

顧問税理士に決算申告・確定申告書などの作成を依頼している場合は、各種申告書に記載されている税理士に連絡が入ります。

次は、一般的な税務調査の流れです。

税務調査の流れ・スケジュール
1、税務署から事前連絡 税務調査の事前連絡が入り、日程調整を行います。会社や税理士の都合に合わせることができ、おおよそ1〜3週間先に調査日を決めることになります。
2、税務調査の準備 税務調査を無事に切り抜けるに事前準備を行うことが重要です。税務調査官から帳簿や領収書、請求書などの提出を過去3年分にわたって求められるので見直し作業をします。それに合わせて税務署から指摘される内容を想定して回答を準備しておくことも重要です。
3、税務調査 一般的な税務調査(実地踏査)は通常2日で終わります。税務調査官から質問があるので事前準備した内容で受け答えしましょう。
4、税務署から調査報告 税務署は税務調査(実地調査)で持ち帰った資料・情報をもとに分析をします。申告内容に問題がなければ申告是認(修正すべき点がない)の結果が通知。修正すべき点があれば問題があれば、指摘事項を伝えられます。もし、結果に納得がいかなければ、税務署と話し合いをして「不服申し立て」により処分の取り消しや変更、再調査を求めることも可能です。

税務調査はアポなし(無予告調査)で入るケースもある

先ほどお伝えしたとおり、税務調査は、事前連絡が入って日程調査をしてから行われるのが一般的です。

しかし、突然、税務調査官がアポなしで訪問してくることもありえます。

国税庁の税務調査手続きに関するFAQでも次のように案内されています。

法令の規定に従い、申告内容、過去の調査結果、事業内容などから、事前通知をすると、

  1. 違法又は不当な行為を容易にし、正確な課税標準等又は税額等の把握を困難にするおそれ、又は
  2. その他、調査の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがある

と判断した場合には、事前通知をしないこともあります。

出典:国税庁「税務調査手続に関するFAQ(一般納税者向け)」

税務調査官がアポなしで来た場合には「税務調査官を中に入れない」「顧問税理士に連絡をする」など適切な対応が求められます。

税務調査がアポなし(無予告調査)で入った時の正しい対処法

最後に

いかがでしたか?

税務調査は時期によって違いがあることが分かります。

あくまでも傾向であり、いつ税務調査が入るか分かりませんが、秋ごろは特に注意をしておいた方がいいでしょう。

もし、税務調査が不安であれば、税務調査に強い税理士に相談しておくと良いです。

弊社は、税務調査を優位に進めるノウハウと交渉力を持っています。

「正しく申告しているか不安・・・」

「税務調査の連絡が入った・・・」

「事前対策はどうすればいいだろう・・・」

「追徴課税を受けそうだけどどうすれば・・・」

など不安がありましたら、お気軽にご相談ください。

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※本記事は、芦屋会計事務所 編集部によって企画・執筆を行いました。
※記事の執筆には細心の注意を払っておりますが、誤植等がある場合がございます。なお、執筆時から税法の改正等がある場合がございますので、最新の税法については顧問税理士等にご確認ください。

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